【01】穏やかな時間が流れるシュレーゼ国の騎士団長室。 その椅子に座るのは騎士団団長代行のテレジア=フロック。 彼女の悩みは終わらない仕事と、近々決定されるイングリート=バイラーカへの処罰についてだった。
【02】イングリートに下された命は騎士団に戻り、国のために働くこと。 国を混乱に陥れた自分に、なぜそんな軽い罰が? 疑問に思いつつも働きだすイングリートだが、思い出すのは過去、自分が苦しめた人々のことだった。
【03】イングリートが猫になる呪いにかかった。しかし呪いとは魔法を使わないとできない。 誰が法を破り魔法を使ったのかを調査していくと、イングリートのかつての恋人が候補に挙がった。
【04】魔力欠乏症により人が溶けて死ぬという事件が起きた。 時を同じく、意識を失った国王を助けるために魔法を使う必要がある。 イングリートは罪人である自分が魔法を使うべきだと告げた。
【05】イングリートの指示を無視して下町に出向いたテレジアはロジーナと共に調査をすることに。 時同じく、王城内ではフィリップが国王へ回復魔法をかけようとしていた。 ヴィエラはランクを引き連れマーリア孤児院へと向かうが、そこで出会ったのは。。。
【06】昏々と眠り続けるフィリップが夢の中で見たのは、過去のイングリーたちの姿。 そこではハイディやヴィエラが楽しそうにしていた。確かにあった優しい日々が何故、変わってしまったのか。 またテレジアたちは赤い石について悩んでいた。
【07】眠るフィリップを心配するフランシスカは、自らにできることを探し、ある決意をする。 また失意のうちにあったテレジアは雨の中、ランクに出会いヴィエラの家に連れ込まれた。 ハイディが次に狙った相手は誰なのか。
【08】状況が変わることなく時間だけが過ぎていく中で、ヴィエラは時間稼ぎのためとハイディの元へ行く決心をした。 それに納得できないイングリートだが、打つ手がないのでしぶしぶと許可を出す。 翌日、フィリップが目覚めて手を取った相手はダニエラだった。
【09】気持ちを改め騎士団長代行の仕事をしようとするテレジアは、イングリートからロジーナが町を出たことを知らされた。 森に逃げたフィリップは、落ち込みながらも前に進もうとするが、彼の後ろを歩くダニエラの顔はさえなかった。
【10】国に帰ってきたロジーナは、テレジアとイングリートに状況を説明していた。 ヴィエラが魔法使いに乗っ取られたことに対してイングリートは早々と決意を下すが、それはテレジアやロジーナが到底受け入れられないものだった。 一方、森にいるフィリップの傍にいるダニエラは、己の剣の柄に手を添えていた。
【11】ハイディは己の望みを教えるため、ヴィエラと会話をするが、ヴィエラはその身勝手な望みを否定した。 責任のありかはどこにあるのか、誰が悪かったのか。 またイングリートは気を失っているダニエラに出会い、彼女のしていたことを知る。
【12】 敵の本拠地に乗り込んだイングリートはつかの間の間、ハイディらと会話をする。 しかしそれは、戦いの火蓋を切って落とす前段にすぎなかった。 ロジーナたちが駆け込むも、互いに剣を取りあった状況ではもはや後戻りできない。 それぞれの思惑を抱いて今、最後の戦いが始まろうとしていた。
【13】 全てが終わったあとのシュレーゼ国。 イングリートはハイディの遺品を持って中庭に立ち、ヴィエラはこれからの身の振り方を考え出す。
【01】イングリートとロジーナが流行り病に倒れた。 だというのに王城の医師は二人に薬を出そうとしない。 しびれを切らしたテレジアは自身で薬草を取りに行こうと城下へ赴くのだが、城下でも流行り病が広がっていて……
【02】宝物庫の整理をしていたフィリップが見つけたのは、子供のころの自分が書いた宝の地図。 こっそりと城を抜け出し、お宝を探しにレリアウルの森に向かうのだが、そこには幽霊が出現して!?
【03】フィリップの誕生日プレゼントを探していたフランシスカは、騎士団を巻き込んで城下へ。 楽しそうに城下を見て回っていたのだが、とある孤児の少年少女の仲の良さを目にして唇をかみしめた。
【04】城に来たが、テレジアもヴィエラもいないので、イングリートと会話をするロジーナ。 何気ない日常の中で、自分にはなかった家族という存在について少し考えるようになる。
【05】過去、イングリートたちに起こった出来事。 魔法使いとシュレーゼ国の騎士たちが衝突する、逢魔戦争の始まり。